第1回 「ササるプレゼン」でウィズコロナに負けない! 対面でもリモートでも、相手の心に「ササる」ために

「ササる」はこれからの必須条件

昨今、特にプレゼンが重要視されるようになってきた背景には、「サービスの変遷」があります。サービスへのニーズといえば、かつては「安くてたくさん」という「量と価格」が基本だったのが、次いで「質的向上」に変化します。そして近年は、「気持ちよさ」の訴求が必要になりました。

ところが、「気持ちよさ」や「心地良さ」を伝えるというのは結構難しいのです。「量・価格」や「質」とは異なり、数値表現するのはなかなかに難しく、伝わりにくいのです。

「量・価格」は有限です。そして「量・価格」も「質」も、ほぼ定型的です。相場相応の価格で、使い勝手が多くの人に支持されれば、かつて物はそれなりに売れました。

しかし、「気持ちよさ」を求める時代は、単に「いいよ」「安いよ」では心を動かせません。特に「高度情報化」「少子高齢化」の昨今は、ニーズは「人それぞれ」です。アピールすべきポイントは、より多様であるべきなのです。

膨大な情報が供給される現代にあっては、聴き手が話し手よりも大量かつ高度な情報を持っていることも少なくありません。だからこそ、「ササる情報」にフォーカスして必要充分な情報提供を行なうことが、大きな価値となるのです。

情報の流通量が膨大となった今、情報の羅列だけではもう誰も喜びません。「プレゼンって敷居が高い」「プレゼンは苦手だな…」などと言っている場合ではないのです。情報過多の時代だからこそ、プレゼン手法を用いて理屈でも情でも理解してもらうという努力が必要です。しかも、働き方の大転換が起こっている今はまさに、「ササるプレゼン」技術を獲得する絶好の機会でもあるのです。


いかがでしたでしょうか。次回はいよいよ実践的なプレゼンの技法を紹介していきたいと思います。
ササるプレゼン

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