第3回 オンライン時代の雑談に欠かせない!? テレワーク動向とツール事情

Web会議システムは「Zoom」、ビジネスチャットツールは「Slack」が1位

そうしてもはやビジネスでもプライベートでも手放せなくなったのが、ウェブ会議システムでしょう。中でも“Zoom”こと「Zoom Meetings」は昨年12月には1日当たりの会議参加数が1千人だったのが、今年4月には1日3億人が利用するようになるなど世界的な社会インフラの一つとなっており、トラフィックが一気に30倍以上になっているそう。さらに会議と並行して使えるクラウド電話システム「Zoom Phone」が日本でも年内にサービスインする予定のほか、現在行われている通訳音声を聞ける設定に加え、将来的には自動翻訳の可能性もあるといいます。
372451854.jpg(写真:Adobe Stock)
もちろんWeb会議システムにはさまざまなものがあり、これをアプリのシェアでみますと、oricon MEがこの8月に公表した利用状況調査では、「Zoom Meetings」が12.1%でトップとなり、続いて「Microsoft Teams」が7.7%、「Skype」が6.1%、「Google Meet」が4.2%、「Cisco Webex Meetings」が3.7%となっています。さらにこの勢力争いは今後さらに加熱すること必至ですが、ビジネス利用に限定すると「Microsoft Teams」がもっとも勢いがあるようで、今後は「Google Meet」と三つ巴のシェア争いになっていくことが予想されます。

さらに10月1日に同じくoricon MEが発表した顧客満足度調査では、ウェブ会議部門の総合1位がやはり「Zoom Meetings」に。ただし、社内会議では「Google Meet」が、オンライン飲み会では「Microsoft Teams」がトップとなるなど、利用シーンによって好みも出ています。

また、ビジネスチャットツールでは「Slack」が1位に。ランニングコストが低く、機能が豊富で使いやすいことが評価につながったようです。


というわけでテレワーク事情編はここまでです。次回はテレワーク、オンライン環境ならではのプレゼンについて、そのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

参考資料:

「平成24年度 テレワーク人口実態調査」(平成25年4月 国土交通省)
「テレワークの最新動向と総務省の政策展開」(令和元年5月 総務省)
「『働く、が変わる』テレワークの最新動向と政府の取り組み」(令和2年1月 総務省)
「アフターコロナ時代のテレワーク推進について」(令和2年7月 一般社団法人日本テレワーク協会)
「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」(令和2年6月 内閣府)
「通信利用動向調査」(各年 総務省)
「flick! Digital」 (2020年6月号 特集:激変!! テレワークを支えるサービス)
「オリコン顧客満足度®︎調査 テレワークに関する実態調査」(令和2年8月 oricon ME)
「2020年 オリコン顧客満足度®︎調査 【初調査】満足度の高い『web会議ツール』『ビジネスチャットツール』ランキング発表」(令和2年10月 oricon ME)

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