第4回 リモートでも失敗しない! オンラインプレゼンの勘所をつかめ! オンラインを最大限活かす方法と、最低限伝えること

対面もオンラインも「最低限を伝える」

ここまでオンライン環境でのコミュニケーションについて、メリットとデメリットを簡単に見てきました。

改めてポイントをまとめると、商談では移動時間が省けるので、相手のスケジュールに合わせて予定を組みやすくなるでしょう。
セミナーでは全国の人を対象に集客ができ、新規のお客様に参加してもらえるチャンスです。 会議では普段発言をしない人から、思いもよらない意見が聞けるかもしれません。
リアルとオンラインそれぞれに異なるメリットデメリットがありますから、その両方を上手に使い分けましょう。これまでリアルでしか経験のない方にとっては、オンラインも活用することでさまざまな可能性を広げられるでしょう。
(写真:Adobe Stock)
ここで1つ失敗しないポイントをお伝えすると、プレゼンは「最低限が伝わればOK」と考えることです。最低限伝えなければいけないこととは、「結論」です。
話は下手より上手いほうが聴き手は苦になりませんが、上手ければ伝わるかといえば、それは別問題です。完璧主義、技巧主義ではかえってササらないこともありますので、まずは「最低限」を成立させることを意識しましょう。
オンラインでの場合、ネット環境のトラブルなどにより、想定通りの内容をすべて伝えきれないこともあります。対面のプレゼン時よりも「結論を先に」を意識して話すことにより、「最低限」がより伝わりやすくなりますので、しっかりと心がけましょう。

人前で話すことが苦手な方にとっては、オンラインのほうが緊張しないで話しやすいということもあるかもしれません。コロナ禍が落ち着いたらリアルの場でも良いプレゼンが行えるように、まずはオンラインで経験を積んでおくのもよいでしょう。


いかがでしたでしょうか。これからの時代、「オンラインだから力を発揮できない」という言い訳は「逃げ」でしかありません。対面でもオンラインでも対応できる人が勝ち残れるのです!
次回は人前で話すことの難しさ、それを乗り越えるための考え方と準備についてをお届けします。
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