前回は日本におけるテレワーク事情についてお伝えしましたが、緊急事態宣言が発令され外出することが厳しくなった際に、急な対応が必要となり、初めてのことで困った方も多かったのではないでしょうか?
テレワークの導入により働き方が変わり、ウェブ会議システムを初めて利用したという方も多いことでしょう。結果として、仕事でのコミュニケーションは一気にオンライン化が進んだのです。
未だリアルの場で人との接触が難しい状況は続いていますが、イベントなどでは人数を制限することで、現状では開催が可能となっています。その中で、人前で話すセミナーや講演などはオンライン化が主となっています。
今回はオンライン環境ならではのプレゼンについて、そのメリットとデメリットを解説していきます。

オンライン化で見えたデメリット

テレワークの推進により、ZoomやMicrosoft Teamsなどのウェブ会議システムを利用し、社内のミーティングやお客様との商談でのプレゼン、日常でも友人とのオンライン飲み会など、何かと「オンライン」という場で話す機会が増えた方が多いことと思います。
実際にオンラインでのプレゼンを経験してみると、対面で話す場合とは異なり、リモートならではの難しさを感じたのではないでしょうか。例えば次のようなデメリットがありませんでしたか?

●初めて利用する人への使い方や接続方法などのフォローが必要
●相手の表情やリアクション、さらに場の空気が感じ取りにくい
●大勢の参加者がいると話すタイミングが難しい
●回線状況が不安定の場合にフリーズしたり接続が切れる
●配布ができないため資料の共有に工夫が必要

上記に挙げた以外にも、例えば会議での参加者間のブレストが上手くできない、商談で実際の商品を手に取って見てもらうことができない、セミナーで参加意欲の低い人(途中離脱されてしまうなど)が多くなってしまう……なども考えられます。
339717328.jpg(写真:Adobe Stock)
「聴き手の集中力が続かない」ということもよく言われますが、話し手の技量も対面時と同じように求められるのは当然のこと。オンラインでは「伝え方」や「スライドの見せ方」などを特に意識してプレゼンを行わなければいけません。
これからもオンライン上で話す機会は増えていくでしょう。デメリットをおそれて避けてしまうのではなく、まずは対面でのプレゼンの基本を押さえておくこと。そうすることで、リモートでのプレゼン技術も向上します!